「ミラノのドゥオモ」は、イタリアン・ゴシックを代表する建築物です。美しい135の尖塔を持ち、イタリアゴシック芸術の最も偉大で複雑な作品と言えるでしょう。街のシンボルでもあり、ゴシック建築の粋を集めた大聖堂内部はステンドグラスで彩られ、壮麗な佇まいです。1386年から始まった建設は1800年まで続き、その間G.ソラーリやG.A.アマデオなど数多くの建築家がかかわってきました。

「ビットリオ・エマヌエーレ2世アーケード」は、洗練された街ミラノを象徴するガレリアです。クーポラを中心にドゥオモ広場とスカラ座を結ぶ十字に伸びたアーケードには高級店やおしゃれなカフェが軒を連ねます。ヨーロッパの中で最も美しく有名なアーケードで、天井はガラス張り、床はモザイク模様で彩られています。

ミラノでオペラが行われる場所が中心地からほど近い世界的にも有名な「スカラ座」。荘厳な建物の前にはレオナルド・ダ・ヴィンチの像が置かれ、まるで毎晩の公演をひっそりと見守っているかのようです。修復工事の終わったスカラ座。内部にはスカラ座博物館（Museo Teatrale alla Scala）もあって、楽譜や衣装の展示のほか劇場内部も見学できます。

レオナルド･ダ･ヴィンチの傑作「最後の晩餐」が、ここの教会付属のドメニコ修道院の食堂の壁に掛かっている。現在大規模な修復を終え、鑑賞は完全予約制。ダ・ヴィンチによる唯一の壁画であり、1495～1497年のミラノ滞在中に描かれたもの。キリストが弟子たちに向かって、自分を裏切る行為をした弟子の存在を語る場面としてあまりにも有名。中庭のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、ルネッサンス期最大の美しい建築物